公的医療保険連動型とはどんな医療保険?

医療保険について

こんにちは!某生命保険会社勤務、ファイナンシャルプランナー(FP)のえじです。

医療保険には、給付金の支払い対象が違う公的医療保険連動型と88種型(89種型)があります。この記事では公的医療保険連動型の医療保険について説明していきたいと思います。

公的医療保険連動型の医療保険とは?

88種型(89種型)との違い

公的医療保険連動型の医療保険と88種型(89種型)の医療保険は、支払いの対象となる手術が違います。88種型(89種型)の保険商品は生命保険会社が定めた88種類(89種類)の手術が支払い対象になるのに対し、公的医療保険連動型の保険商品では、公的医療保険制度の手術料算定対象である約1000種類の手術が手術給付金の支払い対象となります。自身が加入している保険商品が88種型か公的医療連動型か分からない場合は、手術給付金支払い対象の手術を確認して見ましょう。公的医療保険の記載があれば公的医療保険連動型で、公的医療保険の記載がなければ88種型(89種型)でほぼ間違いありません。

公的医療保険連動型の手術給付金支払い対象となる手術

病気や不慮の事故が原因で行った公的医療保険制度の手術料算定対象の手術が支払い対象となります。では、公的医療保険制度の手術算定対象である手術とはどんな手術なのでしょうか?分かりやすく言うと、全額自己負担の手術ではなく、手術料金が3割負担、1割負担など、健康保険適用となっている手術の事を指します。領収書や診療明細書などに手術料・手術点数の記載がある場合は、手術給付金の支払い対象である可能性が高いです。

公的医療保険連動型の手術給付金の支払い対象外となる手術

よく行われる手術で、公的医療保険連動型の支払い対象ではない手術は以下の通りです。

  1. 美容整形手術など病気やケガが原因ではない自費手術
  2. 検査のための手術
  3. 正常分娩に付随する手術(保険適応でないもの)
  4. 抜歯手術
  5. 創傷処理(傷口を切除・縫合すること)
  6. デブリードマン
  7. 切開術(皮膚・鼓膜)
  8. 魚の目・タコ切除術
  9. 骨または関節の非観血的整復術・非観血的整復固定術・非観血的授動術

名前や手術内容が似ていても、手術給付金支払い対象の手術である場合もあります。自身で判断せず、正しい手術名を確認してから、保険会社に支払い対象であるか確認することをおすすめします。

公的医療保険連動型の手術給付金計算倍率

公的医療保険連動型商品の手術給付金計算倍率は、手術の種類にかかわらず一定の倍率で計算されることがほとんどです。手術給付金倍率には、入院倍率と外来倍率があり、入院中に行った手術と、外来で行った手術では計算倍率が異なります。入院倍率は入院日額の10~20倍、外来倍率は入院日額の5倍に設定されているものが多いです。まれに、手術によって倍率が変わる保険商品もあるので、契約内容の確認は必須です。

※手術給付金の計算方法についてはこちらの記事をご覧ください↓

手術給付金倍率とは?手術給付金の計算方法
手術給付金は一律で金額が決まっているものと、入院日額に所定の倍率を掛けて算出するものがあります。ここでは、手術給付金の計算で使用する手術給付金倍率について説明していきます。

最後に…

近年、医療保険は公的医療保険連動型が主流になっています。最近販売を開始した医療保険や、これから販売される医療保険のほとんどが公的医療保険連動型の商品なので、これから医療保険に加入される方は公的医療保険連動型の保険商品になる可能性が非常に高いです。手術を受ける際は、公的医療保険制度で手術算定されるものであるか是非確認して見て下さい。

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