七大疾病・八大疾病とは?どんな病気が含まれるの?

医療保険について

こんにちは!某生命保険会社勤務、ファイナンシャルプランナー(FP)のえじです。

前回の記事では生命保険や医療保険に馴染み深い三大疾病について説明しました。今回は三大疾病に並び、保険給付金の支払いに影響がある「七大疾病」や「八大疾病」について説明していきたいと思います。

三大疾病についての記事はこちら↓

七大疾病とは

七大疾病は七大生活習慣病とも言い、がん、心疾患、脳血管疾患の三大疾病に加え、高血圧性疾患糖尿病腎疾患肝疾患を含めた計七疾病を総称したものです。入院患者の約3割はこの七大疾病が原因で入院しています。ここでは、三大疾病以外の4つの疾病について説明していきたいと思います。
※三大疾病については前回の記事をご参照ください。

高血圧性疾患

高血圧症が原因で発症する病気のことを高血圧性疾患と呼びます。高血圧症は40歳頃から徐々に患者数が増えていき、60歳を超えると半数以上が高血圧症有病者となります。高血圧症は自覚症状がほとんどないため、自身が高血圧症であることに気が付いていない方も多いです。高血圧症のみの治療で入院する方はあまり多くありませんが、高血圧症は、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾病の原因にもなるため注意が必要です。軽度の高血圧であれば加入できる保険商品も多くありますが、重度になると持病がある方も入れる保険(緩和型保険)への加入になります。

糖尿病

国民の約5人に1人以上が糖尿病患者か、その予備軍とされているほど罹患者が多い疾病ですが、基本的には食事療法や薬物療法で治療を行うので、糖尿病で入院する方はかなり少数です。しかし、糖尿病は多くの合併症を引き起こし、その合併症が原因で入院・手術をする方が多くいらっしゃいます。保険給付金請求では、糖尿病性神経障害(壊疽)での入院・手術給付金や、糖尿病性白内障や糖尿病性網膜症での手術給付金の請求が多い傾向にあります。

※「妊娠糖尿病」は名前に糖尿病とついてはいますが、生活習慣病ではなく妊娠を原因とするため、ここで説明している糖尿病には含まれません。

腎疾患

腎臓の病気を総称して腎疾患と呼びます。腎疾患が進行し腎機能が低下すると、人工透析が必要となる事もあります。保険給付金請求では、指定難病のIga腎症での入院や、慢性腎不全での入院、人工透析のためのシャント造設術やシャント交換での手術給付金の請求が多く見られます。七大疾病を対象とした保険商品や特約・特則(オプション)においては、すべての腎疾患が支払い対象になる訳ではなく、症状の重さにより対象になるか判断されます。商品によっては慢性腎不全のみを対象としているものも多いです。

肝疾患

肝炎、脂肪肝、肝硬変などを総称し、肝疾患と呼びます。肝炎が重症化すると肝硬変、肝硬変が重症化すると肝がんになる事もあります。肝炎は完治する肝炎(A型、E型)と、慢性化する肝炎(B型、C型))がありますが、慢性化する肝炎も投薬で症状を抑えることが可能です。そのため、入院しても期間が短く、保険給付金請求もそこまで多くありません。しかし肝硬変になると、腹水が溜まったり、食道静脈瘤や肝性脳症を併発したりと、症状が悪化し入院や手術の保険給付金請求が増えてきます。七大疾病を対象とした保険商品や特約・特則(オプション)においては、肝炎は対象とならず、肝硬変のみを対象としているものも多いです。

八大疾病とは

八大疾病は八大生活習慣病とも言い、上記の七大疾病に慢性膵炎を加えた計八疾病を総称したものです。

慢性膵炎

慢性膵炎とはその名の通り、慢性膵炎は基本的に完治はせず、徐々に進行していきます。八代疾病を対象とした保険商品や特約・特則(オプション)では、慢性膵炎を原因とした入院、手術が保険給付金支払い対象となります。

最後に…

七大疾病や八代疾病を対象とした商品、特約・特則(オプション)には沢山の種類があり、支払条件も様々です。特約・特則(オプション)を付加する場合は、保障内容が手厚くなる反面、保険料も上がります。保険料と保障内容のバランスを考え、自分に必要だと納得できる医療保険に加入しましょう。生活習慣病は遺伝により発症率が上がるものも多いため、家族の持病を確認してからどんな保障内容にするか判断するのも1つの方法です。
各社商品によって保障内容は大きく変わってくるため、医療保険加入の際はお近くの保険代理店やFPに相談し自分に合った保険を探すことをおすすめします!

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